信越ポリマーは、AI・半導体関連需要を背景に中間期で二桁増収増益となり、通期予想も上方修正しました。一方、不二家は増収でも原材料・エネルギー費を吸収できず営業赤字となり、同じ売上成長でも利益に残るかどうかの差が鮮明です。
集計期間:12:15超~16:00(日本時間)
目次
重要な変化
- 信越ポリマー(7970)は中間期売上高643.25億円、営業利益93.54億円。半導体関連容器などが伸び、通期売上高予想を1,200.00億円から1,270.00億円へ、営業利益予想を160.00億円から182.00億円へ上方修正。
- 不二家(2211)は第3四半期累計の売上高876.59億円に対し、営業損失1.13億円。通期営業利益予想を32.00億円から16.00億円へ半減。
- ソースネクスト(4344)は7~9月に営業利益2.04億円となり、20四半期ぶりに四半期営業黒字へ転換。ただし累計は営業損失6.01億円で、黒字定着が次の確認点です。
集計
- 新規決算:10社
- 厳格判定:0社(対象外10社。発表前・同一期間・同一定義の直接市場コンセンサス未取得)
- 次点判定:0社(対象外10社。Q2・Q3で翌年度12か月通期会社予想が未公表)
- 参考良好:1社(信越ポリマー)/非該当8社/対象外1社(ソースネクストは速報値でEPS未公表)
- 業績予想公表・修正:9社
- 重要影響開示:8社
- 不適切会計関連:0社
- 補足評価:◎1社/○4社/△2社/×3社
全10社の確認結果
- ◎ 信越ポリマー(7970):参考良好。売上高643.25億円、EPS75.79円が、修正前通期計画の50%である600.00億円、65.32円をともに上回りました。
- ○ 太洋テクノレックス(6663):売上高28.88億円、営業利益1.39億円。前年同期から増収・増益。
- ○ 小野測器(6858):売上高106.47億円、営業利益2.26億円。前年同期の営業赤字から改善。
- ○ キヤノンマーケティングジャパン(8060):売上高5,076.70億円、営業利益469.15億円。利益は二桁増。
- ○ ナガワ(9663):売上高174.45億円、営業利益20.22億円。増収増益。
- △ 美樹工業(1718):売上高288.42億円は増加した一方、営業利益14.58億円は前年同期比29.6%減。資材・人件費上昇で収益性が低下。
- △ スタンレー電気(6923):売上高3,030億円は22.0%増、営業利益184億円は0.3%減。売上の伸びほど利益が増えていません。
- × 不二家(2211):増収でも営業赤字。通期予想を下方修正。
- × ヤマナカ(8190):営業収益422.42億円、営業損失3.94億円。前年同期から赤字幅が拡大。
- × ソースネクスト(4344):四半期は黒字化したものの、累計は営業損失6.01億円、純損失7.20億円。速報値のため正式決算との差異にも注意。
重要影響開示
資本業務提携・大型資金調達・財務制限条項・金融機関の多額の満期保有債券含み損などを会社単位で8社と判定しました。主なものは、オーテック/アズビルの資本業務提携、ファーマフーズの73.30億円の当座貸越枠、プロクレアHDの144.48億円・大分銀行の56.05億円・池田泉州HDの231.69億円の満期保有目的債券含み損、ベリテの財務制限条項付き借入、キタハマキャピタルの約31億円の子会社持分譲渡契約です。銀行3社はいずれも現時点の業績予想への影響なしとしていますが、含み損の規模は財務状態を見るうえで無視できません。
会計士が気になった点
売上高だけでなく、値上げ・製品構成・稼働率改善が原材料費や減価償却費を吸収して営業利益へつながっているかが分岐点です。次は、信越ポリマーの上方修正後計画に対する下期進捗、不二家の第4四半期需要期の粗利回復、ソースネクストの四半期黒字が一時的でないかを確認します。
一次資料
※参考良好は、会社の修正前通期計画を単純按分した季節性未調整の参考比較です。市場コンセンサス超過を意味しません。事実と解釈を分けて記載しており、売買推奨ではありません。
#決算 #日本株

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