公開時期について:本記事は2026年10月29日発表の決算を分析したものです。外部接続の利用上限によりブログへの掲載が遅れ、2026年10月30日の公開となりました。

ICパッケージ基板や自動車排ガス用DPFを作るイビデン。中間決算からは、AI向け高機能基板の伸びと工場の安定稼働が利益率を押し上げる一方、次の増産には大きな資金が必要な現在地が見えます。
主要な事実・数字
売上高2625.46億円、前年同期比34.3%増。営業利益601.16億円、84.6%増。営業利益率は約16.7%から22.9%へ上昇しました。
電子事業は売上高1725.40億円、52.0%増、営業利益500.28億円、96.7%増。AI・汎用サーバー向けICパッケージ基板が伸び、大野事業場の安定稼働や為替も寄与しました。
営業CFは1931.78億円、前年同期366.97億円。税引前利益の増加に加え、前受金の増減が支出から収入へ転じたことが押し上げています。
通期会社予想は売上高5500→5650億円(150億円、2.7%増額)、営業利益1270→1330億円(60億円、4.7%増額)。別途1510億円の設備投資を決定し、2029年度から順次稼働を予定しています。
会計士の読み方
利益率改善には販売増だけでなく、高付加価値品の構成と工場稼働の改善が重なっています。一方、営業CFをすべて当期の稼ぐ力とみなすのは早計です。前受金による資金流入と利益に由来する資金を分け、今後の設備支出と対応させて読む必要があります。新投資の当期業績への影響は軽微と会社は説明しています。
業界への示唆
AI向け基板需要の強さが示唆されますが、同社の製品構成や生産能力の効果も大きく、半導体関連全体の成長率には置き換えられません。セラミック事業にはDPFの一時的な受注増もあり、事業ごとの継続性を分けて考えます。
次に確認する点
AI向け高付加価値品の受注・稼働率と、前受金を含む資金調達が設備投資支出をどの程度支えるかを確認します。
対象・選定根拠
対象:イビデン(4062)、2027年3月期中間期(2026年4~9月)。日本基準・連結。発表:2026年10月29日15:20。
選定根拠:発表時点の日経225構成企業。市場シェア首位を推定せず選定。
通常判定とは独立した業界分析です。
一次資料
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557691.pdf
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557727.pdf
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557732.pdf
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557738.pdf
- https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225
確認:2026年10月29日15:33。
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