エスビー食品の決算から見る、調味料業界の現在地:価格転嫁と関税還付を分ける

本記事の決算発表日とX分析の公開日は2026年10月30日、ブログの実公開日は2026年10月31日です。ブログは外部接続利用上限により日をまたいでの公開となりました。

エスビー食品の決算から見る、調味料業界の現在地:価格転嫁と関税還付を分ける

「ゴールデンカレー」「赤缶カレーパウダールウ」を展開するエスビー食品。中間期は国内の価格改定と海外の販売拡大が増益を支えましたが、米国の関税還付も含み、利益の伸びをそのまま恒常的な需要増とは読めません。

目次

主要な事実・数字

売上高684.66億円(前年同期比8.1%増)、営業利益70.50億円(50.0%増)。営業利益率は約7.4%から10.3%へ改善しました。

内部取引消去前の国内売上は599.39億円(5.9%増)、営業利益39.60億円(29.5%増)。前年7月の価格改定等が寄与しました。

海外売上は85.33億円(26.0%増)、営業利益30.90億円(87.9%増)。売上増に加え、米国での関税還付が寄与しています。

通期営業利益予想は107億円から115億円へ8億円、7.5%引上げ。原材料高や還付の影響も総合して織り込んだ会社予想です。

会計士の読み方

販売増、値上げ、還付による費用負担の変化を分けます。特に海外の87.9%増益を、数量の伸びや還付なしの持続的な利益率と同一視しません。国内でも原材料高は続いており、価格改定後の数量と粗利を合わせて確認する必要があります。

業界への示唆

調味料では価格転嫁と海外販路が成長を支えることが示唆されます。ただしブランド・輸出品の構成や関税還付は同社固有の要因を含み、調味料メーカー全体が同率で増益するとは断定できません。

次に確認する点

関税還付の影響を分けた海外利益と、国内の改定後数量・原価率を確認します。

対象・選定根拠

エスビー食品(2805)/2027年3月期 中間(2026年4月1日〜9月30日)/日本基準・連結。発表:2026年10月30日。資料確認:同日14時台(JST)。

公式採用事業ページで、インテージSRI+の香辛料市場、2025年4月〜2026年3月の推計販売金額シェア52.5%・No.1を確認。対象市場・期間を限定し、世界や調味料全体の首位へ広げません。

通常判定とは独立した業界分析です。

一次資料

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261029559767.pdf

https://www.sbfoods.co.jp/recruit/business/

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