ECサイト構築の「ecbeing」や企業向け「SCクラウド」を提供するソフトクリエイトHD。連結は増収増益でも、EC部門の利益はわずかに減り、IT部門が伸びました。クラウド市場では売上拡大とサービスごとの採算を分けたい決算です。
2027年3月期中間、2026年4~9月、日本基準連結。11月2日15:30発表。売上高は165.08→182.55億円、10.6%増、営業利益27.39→31.15億円、13.7%増。営業利益率は約16.6→17.1%へ上昇しました。親会社純利益は18.69→20.26億円、8.4%増です。
ECソリューションは売上97.62億円、11.3%増でもセグメント利益22.61億円、0.7%減。EC構築・クラウドサービスの販売が伸びたという会社説明と、利益が同じ方向に伸びたかは別です。利益減の費目別要因を原短信以上に推測しません。
ITソリューションは売上84.93億円、9.8%増、セグメント利益16.07億円、18.9%増。クラウド、セキュリティ・インフラ構築の売上増が寄与しました。部門利益は全社費用等の調整前で、2部門の利益合計を連結営業利益とみなしません。AIサービスの提供を、全増益額の原因として扱わないことも大切です。
営業CFは28.52→38.34億円へ増加。債権・契約資産の減少8.93億円や契約負債増3.47億円が流入に寄与する一方、仕入債務減6.37億円、納税11.62億円が流出です。先に受け取った代金を含む契約負債の増加と、当期の売上計上を分けて読みます。
投資CFは9.23→40.87億円の流出へ増えました。ただし定期預金預入25億円、有価証券取得29.81億円、証券売却・償還23.24億円等を含み、全額を設備・開発投資とは呼べません。無形固定資産取得は8.65億円です。利益とCF、資金の置き場所を区別すると現金減少の解釈が変わります。
通期予想は売上370億円、営業利益63億円、親会社純利益42億円で据え置き。直接の中間会社計画は売上178.40億円・基本EPS71.63円で、実績182.55億円・79.87円は双方超過です。一方、発表前通期370億円・EPS165.75円の単純50%は双方未達で参考良好は非該当。季節性未調整の按分と会社の直接中間予算は別物です。
会計士の読み方:クラウドの継続成長を見るときも、ECとITの利益率、債権回収と前受代金、資金運用を分けて確認します。次はEC増収が利益へつながるか、ITクラウドの伸びと投資負担。単一グループの結果からIT業界全体の採算を断定しません。
選定根拠はグループのecbeingが公式2026年8月3日発表で示した、2025年度国内ECサイト構築(カスタマイズ型SaaS/PaaS)市場の金額シェア41.9%・首位。出所は富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2026年版」で、EC取引総額や全ソフトウェア市場の首位へ広げません。厳格は発表前市場予想未取得、次点は翌年度12か月会社予想未公表による対象外です。
一次出所・確認日2026年11月2日
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