朝からの大きな変動を確認したため、夜版を更新します。ドイツ国債は2年・10年・30年が朝比で6〜10bp低下した一方、同じ時点の補完市場値で計算したBTP-Bundスプレッドは125.4bpと朝比6.6bp拡大しました。
目次
主要変化
- 米国:2年4.780%、10年5.250%、30年5.610%。朝比は概ね横ばいです。
- 日本:2年1.920%、5年2.369%、10年3.111%、30年4.200%。朝比の変化は最大でも2.2bpです。
- ユーロ圏:ドイツ2年2.991%(朝比−6.4bp)、10年3.421%(−9.9bp)、30年3.814%(−9.5bp)。イタリア10年4.675%とドイツ10年3.4213%から計算したBTP-Bundは125.37bp(朝比+6.59bp)です。
何が重要か
ドイツ国債は相対的な安全資産として買われましたが、イタリア国債の低下幅はドイツより小さく、国別の信用・財政リスクを示すスプレッドは拡大しました。金利水準だけが下がったからといって、ユーロ圏全体のリスクが一様に改善したとは読めません。
日本では東京都区部の9月コアCPIが前年比2.7%と市場予想2.4%を上回り、追加利上げ観測を支える材料になりました。米国雇用統計は日本時間21時30分予定で、この夜版の数値には未反映です。
金利×株価:会計士の読み方
ドイツ長期金利の低下はリスクフリーレートとWACCを押し下げ、将来キャッシュフローの現在価値を支え得ます。一方、BTP-Bund拡大は高債務国や域内銀行の資金調達・保有債券評価・信用コストを悪化させ得るため、欧州株に一律の追い風とは言えません。
企業財務では、変動金利借入と借換え時期、利息支払能力、債券の評価損益・OCIを分けて確認します。銀行は長短金利差だけでなく、預金調達コスト、国債ポートフォリオの含み損益、信用コストを合わせて見る必要があります。売買推奨ではありません。
出所・基準時刻
市場値はReutersおよびTrading Economicsを補完利用し、2026年10月2日20時前(日本時間)に取得。米国・日本・欧州は取引時間が異なり、完全な同時刻比較ではありません。政策金利はNY連銀・日銀・ECBの公表値を使用しています。1bp=0.01%ポイント。

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