月次IPOシリーズ|2026年1〜10月|4月以降の改善と10月の明暗

2026年1〜9月の月次IPO比較。前半52.9%、7〜9月78.6%の初値公募超過率。

2〜3月は6社すべてが初値で公募割れだった。4月は6/8社、6月は3/3社、7月は3/4社、9月は7/9社が初値で公募超え。改善は9月に突然始まったのではなく、4月から確認できる。一方、9月は初日終値が初値を上回ったのが2/9社にとどまる。公募取得の好調さと、初値後に買い続けられる強さを分けて追う月次シリーズとする。

目次

月次比較:1〜9月

月 対象社数 初値の公募超え 初日終値の公募超え 初日に終値なし 終値が初値超え 初値平均/公募 初日終値中央値/公募
1月 0 算出対象なし 算出対象なし 0 算出対象なし — —
2月 3 0/3社(0.0%) 0/3社(0.0%) 0 0/3社 -7.71% -12.28%
3月 3 0/3社(0.0%) 1/3社(33.3%) 0 1/3社 -6.17% -8.05%
4月 8 6/8社(75.0%) 6/7社(85.7%) 1 3/7社 +36.87% +2.73%
5月 0 算出対象なし 算出対象なし 0 算出対象なし — —
6月 3 3/3社(100.0%) 3/3社(100.0%) 0 2/3社 +23.05% +34.55%
7月 4 3/4社(75.0%) 2/3社(66.7%) 1 2/3社 +43.35% +7.79%
8月 1 1/1社(100.0%) 1/1社(100.0%) 0 0/1社 +27.83% +4.35%
9月 9 7/9社(77.8%) 7/9社(77.8%) 0 2/9社 +34.32% +4.38%

前半と7〜9月の比較

1〜6月は対象17社で初値公募超え9/17社(52.9%)。7〜9月は対象14社で11/14社(78.6%)。構成の異なる期間の単純比較だが、価格面での公募割れ減少は確認できる。初日終値の公募超えは、1〜6月が10/16社(62.5%)、7〜9月が10/13社(76.9%)。バトンズとチャットプラスを初日終値の分母からそれぞれ除いている。

会計士が気になった点

ただし6月は3社だけ、8月は1社だけ。9月の初日終値の対公募平均+27.79%に対し、中央値は+4.38%。少数の大幅高と銘柄構成の影響を避けるため、母数・中央値・初値後の騰落を併記する。公募価格の割安な設定、公開規模、浮動株やロックアップなどの需給条件でも結果は変わる。価格だけで純資金流入や他市場からの資金移動は確認できず、「価格面の改善」と「資金回帰」は分けて解釈する。

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固定する指標と集計方法

集計対象は国内の一般投資家向け市場で公募・売出しを伴う普通株IPO。売出しのみも含む。TOKYO PRO Market、REIT・インフラファンド、種類株式・優先株、テクニカル上場、市場変更・重複上場、公募・売出しのない直接上場は対象外。1〜7月は対象21社すべて東証、8〜9月は東証9社・名証1社。JALの第1回社債型種類株式(92015)は6月の普通株IPOに含めない。上場月に帰属させ、初値は成立日にかかわらず集計する。上場初日に売買が成立しない場合、初日終値は「売買不成立」とし、終値超過率・平均・中央値の分母から除外する。翌営業日の終値は別欄の参考情報で、初日終値に代用しない。平均・中央値は銘柄ごとの騰落率の単純集計で資金額加重ではない。騰落率は原価格から再計算し小数点以下2桁で四捨五入。上回るは厳密な大なり、同値は超過に含めない。対象ゼロの月は比率を0%とせず「算出対象なし」とする。

毎月、前月の各社価格表、公募超過率・割れ率、初値後の値動き、平均・中央値を同じ定義で追加し、累積の月次表を更新する。上場がない月もゼロ件として記録する。

出所

8〜9月の名証かがやきHDはJTG証券のIPO情報と株探の9月18日終値を照合。詳細出所は8〜9月記事に記載。確認日:2026年10月2日。

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