本記事の決算発表日とX分析の公開日は2026年10月30日、ブログの実公開日は2026年10月31日です。ブログは外部接続利用上限により日をまたいでの公開となりました。

「いい部屋ネット」や賃貸住宅ブランド「DK SELECT」の大東建託。中間決算は家賃収入と建築の採算改善が増益を支える一方、金利上昇で新規受注は減少。ストック収益の強さと将来の建設需要を分けて見る局面です。
主要な事実・数字
2027年3月期中間の売上高は9,886.86億円(前年同期比3.0%増)、営業利益792.99億円(14.3%増)。親会社株主純利益は641.75億円(28.6%増)ですが、ソラスト株式売却益とJustCo株式評価損を含みます。
完成工事高は2,480.02億円(6.1%減)でも、価格改定等で完成工事総利益率は2.8ポイント上昇の27.6%。建設営業利益は222.34億円(11.4%増)でした。
受注工事高は2,378.35億円(13.2%減)、9月末受注工事残高は7,549.95億円(4.7%減)。会社は金利上昇による顧客の資金調達負担と投資判断の慎重化を説明しています。
不動産賃貸事業は売上6,188.63億円(4.0%増)、営業利益533.10億円(16.7%増)。営業CFは前年同期157.47億円の流出から318.07億円の流出へ拡大しました。
通期営業利益予想は1,420億円から1,500億円へ80億円、5.6%引上げ。THEグローバル社の連結、賃料改定や高い入居率等を織り込みます。
会計士の読み方
既存の賃貸管理ストックと工事採算の改善が、足元の受注減を補っています。営業CFでは販売用・仕掛販売用不動産の増加が合計715.09億円の資金流出要因。利益が増えても開発在庫に資金を投じる段階では現金収支が逆方向に動きます。買収による事業範囲拡大や株式売却損益も、既存事業の実力と分けて読む必要があります。
業界への示唆
賃貸住宅では既存物件の賃料・入居率と、新規建築の採算・投資判断が異なる速度で動くことが示唆されます。会社資料の4〜8月の全国賃貸着工増加には前年の法改正反動も含まれます。同社の一括借上・管理ストックや買収構成は固有であり、業界全社が同じ増益になるとはいえません。
次に確認する点
金利負担を踏まえた受注・受注残の下げ止まりと、開発在庫の販売・資金回収を確認します。同業比較では建築請負と賃貸管理の収益構成をそろえます。
対象・出所
大東建託(1878)/2027年3月期 中間(2026年4月1日〜9月30日)/日本基準・連結/2026年10月30日発表。確認:同日12時台(JST)。
選定根拠:公式グループ会社・大東建託リーシングの会社紹介が、大東建託グループの着工シェアNo.1を明記。賃貸住宅着工の国内数量市場に限った根拠です。当該本文に基準年・率・調査出所の記載はなく、2026年最新率や不動産全体の首位とはしません。管理戸数・店舗数だけを市場シェアへ転用していません。
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