AIで再開発候補地の探索と建築可能規模の検証を半自動化する会社です。技術の速さが特徴ですが、売上の中心は土地の仕入・開発・販売であり、投資家が見るべき数字はAIサービスの伸びだけではありません。仕入精度、在庫回転、販売粗利、借入コストを合わせて確認する必要があります。
目次
会社・事業
- 正式社名:トグルホールディングス株式会社
- 証券コード:652A
- 上場日:2026年10月30日
- 取引所・市場:東京証券取引所グロース市場
- 事業内容:独自に収集・整備した地理空間データとアルゴリズムを使い、再開発可能な土地の探索、権利関係・都市計画情報の整理、建築可能規模や用途の検証を行います。主な収益は、条件を満たす土地を取得・開発して販売する「LAND
CREATION」から得ています。AIシステム・AIエージェントの開発も手掛けます。
上場情報
- 公開価格:4,040円
- 初値:3,760円(2026年10月30日09:12成立、東証グロース)
- 初値騰落率:-6.93%(公開価格4,040円比)
- 初値時価総額:約555.06億円
- 上場時発行済株式数:14,762,285株
- 初値時価総額の計算:3,760円 × 14,762,285株 =
55,506,191,600円(約555.06億円) - 参考:公開価格ベースの時価総額は596.40億円(4,040円 ×
14,762,285株)。これは初値時価総額ではありません。
直近の完了した通期実績
2025年9月期、連結、日本基準の実績です。
- 売上高:123.53億円(12,353,352千円)
- 経常利益:9.27億円(926,604千円)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:5.65億円(564,640千円)
- 基本的1株当たり当期純利益(EPS):48.23円
EPSは株式分割を反映した数値です。四半期実績や翌期予想を通期実績の代わりには使用していません。
会社が説明する強み
同社は、土地・法務・都市計画などの情報を統合した独自データと決定論的アルゴリズムにより、複数筆の土地を組み合わせた再開発可能性や建築可能規模を、従来は数週間から数か月を要した工程から最短約1分まで短縮できると説明しています。仕入候補の抽出から所有者へのアプローチ、案件管理までを標準化できる点が、案件探索の量と速度を高める要因です。
会計士が気になった点
万次郎の見方では、競争力を測るうえで「解析速度」だけを見ないことが重要です。2025年9月期の売上高の大半は土地関連事業であり、収益の持続性は、候補地を見つける能力に加えて、適切な価格で仕入れ、保有期間を抑え、想定した粗利で売却できるかに左右されます。
次に確認するのは、棚卸資産の増減と回転期間、借入金・支払利息、案件ごとの粗利率です。金利上昇や建設費上昇、不動産需要の減速が続くと、資金調達費用や販売価格、在庫保有期間に影響するためです。
一次情報・確認資料
- JPX 新規上場会社概要:https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/t13vrt000002621i-att/10toggleholdings-Outline.pdf
- JPX 売買開始時の呼値:https://www.jpx.co.jp/news/1031/20261029_01.html
- トグルホールディングス IR:https://toggle.co.jp/ir
- TDnet「2026年9月期 決算情報等のお知らせ」:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261029559928.pdf
- TDnet「事業計画及び成長可能性に関する事項」:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261029559939.pdf
確認:2026年10月30日11:10(日本時間)
※投資判断はご自身で行ってください。本稿は売買を推奨するものではありません。
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