公開時期について:本記事は2026年10月29日発表の決算を分析したものです。外部接続の利用上限によりブログへの掲載が遅れ、2026年10月30日の公開となりました。

電力小売のミライズ、送配電のパワーグリッドなどを抱える中部電力。決算から見る電力業界の現在地は、調達費と料金反映の時期差に加え、需要・競争が採算を押し下げる局面です。浜岡の特別損失は別に読む必要があります。
主要な事実・数字
4~9月売上高1兆9,452.06億円、前年同期比11.3%増。営業損益は前年1,455.44億円黒字から780.54億円赤字へ。
経常利益410.47億円は79.1%減。会社の期ずれ除き経常利益も約950億円で、前年約1,632億円から約682億円減。
期ずれ差損益は前年330億円の差益から540億円の差損へ、870億円悪化。ミライズの販売電力量は490億kWh、10.7%減。
親会社株主に帰属する中間純損失2,804.59億円。浜岡原子力発電所等に係る減損・核燃料評価損を含む特別損失は3,704.70億円。
JERAは持分法のため売上高に含まれず、経常利益に寄与。会社説明のJERAセグメント経常利益は1,348億円で71.5%増。
会計士の読み方
売上の増加は販売価格上昇による他社販売電力料などが寄与し、小売数量増による増収ではありません。ミライズは期ずれを除いても約588億円の経常赤字で、調達費と販売減の負担が残ります。浜岡の減損は資産の回収可能性の見直しによる特別損失で、当期の同額の現金支出や営業費用とは区別します。
業界への示唆
燃料・卸電力側のJERAと小売側の損益が逆方向に動き、電力会社でも事業構成によって影響が変わります。数量減には競争要因も含まれ、国内需要全体の減少と同一視できません。浜岡固有の資産評価を、電力業界全体の減損と広げることもしません。
次に確認する点
料金反映後の小売採算と販売数量の競争影響、浜岡の資産評価・再稼働見通しに関する今後の開示を確認します。
対象・選定根拠
対象:中部電力(9502)、2027年3月期中間期(2026年4~9月)。日本基準・連結。発表:2026年10月29日16:00。
選定根拠:発表時点の日経225構成銘柄。日経公式2026年10月29日一覧で確認。
通常判定とは独立した業界分析です。
一次資料
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557878.pdf
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028557890.pdf
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261028558526.pdf
- https://www.chuden.co.jp/
- https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225
確認:2026年10月29日17:28。
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