自動車部品を形づくる冷間鍛造金型や、食品・化学設備向けフィルターのニチダイ。中間決算は営業黒字へ転換しました。金型とフィルタの成長、精密部品の弱さ、税効果による純利益の押し上げを分けると回復の中身が見えます。
2027年3月期中間、2026年4~9月、日本基準連結。11月2日15:00発表。売上高は56.03→62.26億円、11.1%増。営業損益は2.38億円の赤字から2.54億円の黒字、経常損益も2.15億円の赤字から2.97億円の黒字へ転換しました。
金型売上は26.01億円、16.6%増、フィルタは15.44億円、28.0%増。一方、精密部品は20.80億円、4.0%減で、海外減収を国内増収が補いきれませんでした。売上増と製品構成改善・固定費削減による回復を、全用途の一様な需要増とみなしません。
親会社純損益は3.31億円の赤字から3.42億円の黒字です。ただし、繰延税金資産の回収可能性見直しに伴う法人税等調整益約1.21億円が含まれます。純利益が営業利益を上回った部分を、すべて本業の採算改善と読むことはできません。セグメント利益は経常利益ベースで、営業利益とは区別します。
営業CFは約4.41→7.16億円へ増加。減価償却約3.45億円、仕入債務増約2.06億円、債権減約0.83億円などが寄与し、在庫増約2.73億円は資金流出でした。投資CFは約6.55億円の流出で、関係会社株式取得約3.59億円と設備更新等を含みます。税効果益は同額の現金収入ではありません。
中間の会社予想は売上58億円・営業利益0.50億円で、実績はそれぞれ約4.26億円・約2.04億円上回りました。これは実在する会社中間予想との比較です。通期予想は売上116.50→126億円、営業利益1.50→4.54億円へ修正。修正後の上期並みペースが自動的に続くとはいえません。
会計士の読み方:利益回復のうち製品構成・費用削減による部分と、税効果・支払時期による部分を分けます。次は国内外の金型受注、精密部品の回復、在庫回転を確認します。単一社の黒字化から自動車部品業界全体の回復を断定しません。
選定根拠は公式採用の事業紹介にある冷間鍛造金型の国内トップシェア表記。対象データ年・率・数量金額基準・第三者出所は非開示で、金型全体やフィルタの世界首位へ広げません。参考良好は直前通期売上116.50億円・EPS1.11円の単純50%を売上62.26億円・EPS37.88円がともに上回る参考進捗。会社中間予想との比較とは区別します。厳格は市場予想未取得、次点は対応する翌期予想等がそろわず成立しません。
一次出所・確認日2026年11月2日
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