
NC旋盤やマシニングセンタを作るオークマ。米国・日本を中心に受注が拡大し、増収と生産効率・価格転嫁で営業利益がほぼ倍増しました。一方、欧州とアジアのセグメント利益は赤字で、工作機械の需要回復を地域ごとに見る必要があります。
2027年3月期中間、2026年4月1日~9月30日、日本基準・連結。売上1052.17億→1181.31億円、12.3%増。営業利益60.58億→120.45億円、98.8%増、営業利益率は約5.8%→10.2%。親会社株主帰属利益116.46億円、155.8%増、EPS198.61円です。純利益の伸びだけで本業の改善度を判断しません。
受注1614.40億円は44.4%増で過去最高。期末受注残は前年同時点1029.99億→1447.16億円でした。NC旋盤の受注254.49億円、複合加工機456.11億円、マシニングセンタ845.84億円。受注は将来の売上候補であり、上期売上へ足し込みません。会社は米日で航空・宇宙・防衛、データセンター・エネルギー等の需要が拡大したと説明しています。
製造面では自動化ラインの集中生産、内製化、生産効率向上、販売価格への転嫁を進めています。セグメント利益は日本77.94億円、米州51.97億円に対し、欧州マイナス1.19億円、アジア・パシフィックはマイナス0.53億円。未実現利益の消去等の調整額マイナス7.73億円があり、セグメント利益の単純合計を連結営業利益としません。
会計士の読み方:営業CFは83.19億→209.13億円へ増加しました。仕入債務増37.07億円、売上債権減18.06億円は資金流入で、在庫増35.57億円、税金支払33.62億円は流出です。需要増と利益改善を確認するとともに、回収・支払の時期による資金効果を恒常的な採算改善と区別します。
投資CFはマイナス26.85億円で、有形固定資産取得43.05億円、無形固定資産取得23.35億円の支出に対し、投資有価証券売却45.92億円の収入があります。投資CFの流出縮小を、設備投資減だけで説明しません。財務CFには借入50億円と自己株取得50.02億円など、異なる性質の資金も含まれます。
通期計画は売上2600億円、営業利益260億円、親会社利益200億円、EPS343.81円、年間配当120円を据え置き。受注増が直ちに通期上方修正を意味するわけではありません。業界への示唆は、工程集約・自動化需要の強さと地域差。オークマ一社で業界全体を断定せず、次は受注残の納入・売上化と採算、欧州・アジアの利益回復を確認します。
対象・判定根拠:11月4日の日経公式構成で6103を確認。厳格は発表前直接市場コンセンサス不足、次点は直接中間会社売上・EPS予算等の必要入力不足で判定不能。参考良好は据置通期計画の単純50%で売上1300億円・EPS171.905円に対し実績1181.31億円・198.61円で、売上が未達のため非該当。季節性未調整の参考値で、直接の中間会社予算や市場予想とは区別します。
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