本記事は2026年11月5日発表の決算を分析したものです。外部接続の利用上限により、ブログの公開は2026年11月6日となりました。
分離膜やナイロン、ポリイミド材料を手掛けるUBE。中間期は機能品と価格是正で営業増益となりましたが、買収事業の連結期間差もあり、営業CFは減少しました。素材の数量・価格と、利益の現金化を分ける決算です。
2027年3月期中間(2026年4月1日~9月30日)、日本基準・連結。売上2446.85億円、15.0%増、営業利益121.71億円、44.2%増、親会社帰属利益104.53億円、5.7%減、EPS107.59円。前年は買収会計確定後の値で、UBE Americaのセグメント移管も反映した比較です。
短信の億円丸め値で機能品は売上344億→417億円、利益43億→70億円。ポリイミド、分離膜、フェノール樹脂、セパレータ等が伸びました。樹脂・化成品は売上1172億→1278億円、利益40億→59億円で、価格是正も寄与。数量増と原料高を反映した販売価格上昇を区別します。
高機能ウレタンは売上170億→318億円、損益は4億円の赤字→4億円の黒字。2025年4月取得のウレタンシステムズ事業は12月決算会社のため前年第1四半期損益に含まれず、当期は含まれています。増収率をそのまま既存事業の成長率とは読みません。医薬は減収減益で、事業ごとの差も残ります。
営業CFは315.95億→194.13億円。在庫増159.98億円が流出、売上債権の回収流入も178.29億→43.33億円へ減少しました。仕入債務増97.97億円は流入ですが、特別退職金支払19.15億円もありました。関係会社投資払戻286.84億円は投資CFで、本業の営業CFと区別します。
通期売上5180億円、営業利益265億円、EPS262.44円は今回据置。会計士の読み方は、買収期間差と製品別の数量・価格を分け、在庫の資金負担を併せて確認することです。次回の第3四半期決算では、機能品の数量と採算、原料高の転嫁、在庫・債権の回収を見ます。一社の増益を化学業界全体の需要増と断定しません。
対象は発表日の日経225構成で確認。厳格判定は発表前・同一期間の直接市場コンセンサス未取得で対象外。次点判定はコンセンサス不存在未確認、翌年度12か月会社予想未公表のため対象外。参考良好は発表前通期売上5180億円の単純50%=2590億円に実績が届かず非該当。会社通期予想の単純按分・季節性未調整の参考値で、直接の中間予算や市場コンセンサス超過とは区別します。
2026年11月5日発表・同日確認。
一次出所:
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261105565137.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261105565985.pdf
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225
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