ブイヨンや業務用ラーメンスープを作るアリアケジャパン。国内販売と欧州の増収が中国の弱さを補いましたが、連結営業利益はほぼ横ばいです。食品素材では、価格転嫁と地域ごとの需要・原料コストを分けて読む必要があります。
2027年3月期中間(2026年4月1日~9月30日)、日本基準・連結。11月6日10時発表。売上327.67億円、4.8%増、営業利益51.35億円、0.6%増、親会社純利益39.71億円、3.8%減、EPS125.23円。営業利益率は前年約16.3%から15.7%へ低下しました。
会社説明資料の億円丸め値では、単体売上238.6億円、4.7%増。数量3.2%増と単価1.5%増が寄与しました。外食向け6.5%増に対しコンビニ向けは0.3%減で、会社は輸出22.8%増には上期の一時的要因があると説明しています。用途ごとの違いを食品需要全体の回復へ広げません。
連結調整後の子会社売上は89.1億円、5.0%増でも、為替中立では4.7%減。欧州売上42.3億円は円換算12.1%増、為替中立2.6%増でした。子会社営業利益は15.5億円、1.2%減。会社は中国の消費低迷と、オランダでの原料牛肉高騰による利益率低下を説明しています。地域グループの集計であり、天然調味料の単一セグメントを別々の報告セグメントとは呼びません。
営業CFは36.47億円から37.98億円へ増加。売上債権減4.05億円が流入する一方、在庫増8.24億円、仕入債務減2.47億円、納税20.22億円は流出でした。投資CF91.99億円の流出には投資有価証券取得81.67億円を含み、有形固定資産取得は10.57億円です。投資CFの全額を工場増設の資金負担とは読みません。
通期会社予想は売上692.32億円、営業利益112.51億円、EPS304.57円を据え置き。短信は5月13日開示値から変更なしと明記しています。今回説明資料の中間会社計画比較では売上1.8%未達、営業利益0.2%未達。円安で円換算売上が増えたことと、需要が計画を超えたことを混同しません。
会計士の読み方:値上げ・数量・為替を分け、利益率と現金回収がともに改善するかを見ます。次回の第3四半期決算では、国内販売数量、中国の販売回復、欧州の原料高を吸収する価格改定と採算を確認します。一社の地域構成や輸出事情から、業務用調味料業界全体の成長を断定しません。
対象根拠は会社公式「アリアケジャパンとは」にある業務用ラーメンスープ・ガラスープの国内シェアトップという表記(富士経済調べ)です。本文にデータ年・率・数量金額基準は非開示。フォン・ブイヨンの国内約6割も別の限定市場の説明で、2026年の確定シェアや全調味料・世界市場の首位へ拡大しません。
判定補足:厳格は発表前・同一期間の直接市場コンセンサス未取得で対象外。本決算向けの次点判定は中間決算のため対象外。参考良好は発表前から変更なしの通期売上692.32億円・EPS304.57円の単純50%=346.16億円・152.285円に対し、売上327.67億円・EPS125.23円とも未達で非該当。季節性未調整の参考按分で、会社の直接中間計画と区別します。
2026年11月6日発表・同日確認。一次出所:
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