鉄の強度などを調整する合金鉄や、焼却灰から金属を回収する新日本電工。営業利益は2倍超でも、海外投資損失で最終赤字となりました。素材事業の改善と投資損失、在庫価格の影響を切り分けたい決算です。
2026年12月期Q3累計(2026年1月1日~9月30日)、日本基準・連結。売上589.07億円、1.8%増、営業利益73.15億円、131.6%増、経常損失12.46億円、親会社純損失13.80億円。基本EPSマイナス11.06円は前年3.25円を下回るため、参考良好は非該当です。
会社は合金鉄の収益改善、円安、マイナスの在庫影響解消に加え、焼却灰処理量と溶融メタル市況を営業増益要因に挙げています。説明資料の在庫影響等は前年マイナス18億円からプラス9億円へ変化。一方、パータマフェロアロイズ社への投資損失72億円が経常損益を押し下げました。売上と営業・経常損益が逆方向でも矛盾ではありません。
在庫影響等や一時要因を除く会社定義の実力ベース経常利益は32億円から51億円へ増加。同指標は原料価格の影響が半年から1年程度遅れて現れることなどを調整した会社指標で、財務諸表の経常利益や現金収入ではありません。機能材料は電池材料需要の低迷という別の弱さもあり、全事業の回復とは読みません。
通期は売上811億円、営業利益110億円、経常利益15億円、純利益5億円を予想しています。Q3累計の最終赤字と通期黒字予想は実績・予想として区別。Q3累計CF計算書は作成していないと短信に明記されており、営業CFをゼロや推定額で埋めません。次回通期では投資損失の追加有無、在庫影響を除く採算、焼却灰処理量と金属市況を確認します。
対象根拠は公式採用サイトの高炭素フェロマンガン・水素吸蔵合金の国内シェア1位(2024年12月現在)。数量金額基準・第三者調査出所は非開示で、フェロボロン等の国内オンリー1表記と混ぜません。厳格は発表前直接コンセンサス未取得、次点は翌年度12か月会社予想未公表・コンセンサス不存在未確認で対象外。原料価格・投資構造の異なる他社まで同じ業況とは断定しません。
2026年11月6日発表・同日確認。一次出所:
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