本記事の決算発表日とX分析の公開日は2026年10月30日、ブログの実公開日は2026年10月31日です。ブログは外部接続利用上限により日をまたいでの公開となりました。

家庭用瞬間接着剤「アロンアルフア」や半導体向け高純度材料を手がける東亞合成。1〜9月は高機能品の数量増と価格是正が増益を支えましたが、基幹化学品は減益で、化学品全体の一様な回復ではありません。
主要な事実・数字
売上高1,254.61億円(前年同期比4.7%増)、営業利益117.87億円(11.1%増)、親会社株主帰属利益89.27億円(11.6%増)でした。
ポリマー・オリゴマーは売上299.07億円(12.4%増)、営業利益35.50億円(60.7%増)。電子材料・半導体等の数量増と採算是正が寄与しました。
高機能材料は売上86.61億円(16.5%増)、営業利益14.20億円(91.7%増)。半導体向け高純度無機化学品の数量が増加しています。
一方、基幹化学品は売上521.44億円(2.2%減)、営業利益50.25億円(25.3%減)。アクリルモノマーの数量減と大型定修費増が重荷でした。
会計士の読み方
全社の増益を読むには、数量が伸びる高機能品と、供給制約・販売終了・定修費に直面する汎用品を分ける必要があります。接着材料でも家庭用は米国の価格改定、機能性接着剤はモビリティ・スマートフォン向け数量が寄与しており、同じ増収でも中身が異なります。
業界への示唆
先端用途と採算是正が化学メーカーの利益を支えることが示唆されますが、同社の商品構成と設備定修の時期も影響します。汎用化学まで含む全面回復や、他社の同じ増益率は断定できません。
次に確認する点
高機能品の数量と価格是正の継続、基幹化学品の数量・定修負担を確認します。通期予想は7月31日公表値を据置です。
対象・選定根拠
東亞合成(4045)/2026年12月期 第3四半期累計(2026年1月1日〜9月30日)/日本基準・連結。発表:2026年10月30日。資料確認:同日14時台(JST)。
公式「5分でわかる東亞合成」の国内シェアNo.1製品欄で家庭用瞬間接着剤アロンアルフア等を確認。順位のデータ年・率・数量金額基準・調査出所は当該欄で非開示。化学品全体や世界首位へ拡大しません。
通常判定とは独立した業界分析です。
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