富士通の決算から見る、サービス成長とハードの採算負担

公開時期について:本記事は2026年10月29日発表の決算を分析したものです。外部接続の利用上限によりブログへの掲載が遅れ、2026年10月30日の公開となりました。

富士通の決算から見る、サービス成長とハードの採算負担

企業向けサービス「Uvance」やサーバを供給する富士通。中間決算はサービスが伸びても、ハードウェアの部材高などで調整後営業利益が減少しました。売却益の反動と、本業の事業別採算を分けて読む決算です。

目次

主要な事実・数字

売上収益1兆6263.58億円、前年同期比3.8%増。IFRS営業利益1076.02億円、2.1%増に対し、調整後営業利益1139.61億円は6.1%減でした。

サービスソリューションは売上収益1兆1294億円、5.9%増、調整後営業利益1337億円、11.8%増(セグメント間収益を含む会社の億円表示)。

ハードウェアの調整後営業利益は125→45億円、ユビキタスは217→134億円。部材高騰や物量減等が連結利益を圧迫しました。

親会社帰属利益は825.81億円、68.5%減。一方、調整後の同利益は878.76億円でほぼ横ばいでした。

会計士の読み方

IFRS営業利益と調整後利益では、再編・構造改革・M&A関連などの除外範囲が違います。前年の新光電気工業やゼネラルの売却益の反動が純利益を大きく動かすため、純利益減だけでサービス事業の不振とは読めません。

業界への示唆

ITサービス需要の強さと機器・部材コストの負担が併存しています。同社の事業構成・売却の影響を、IT業界全体の成長率には転用しません。

次に確認する点

サービス採算とハード部材費を確認。

対象・選定根拠

対象:富士通(6702)、2027年3月期中間期(2026年4~9月)。IFRS・連結。発表:2026年10月29日15:30。

選定根拠:発表時点の日経225構成企業。市場シェア首位の推定を要せず選定。

通常判定とは独立した業界分析です。

一次資料

確認:2026年10月29日15:55。

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