車のミラーやドアロックを動かすモーターを作るマブチモーター。自動車用途の成長に加え、食品機械などの買収効果が売上を拡大しました。売上の伸びをそのまま既存モーター需要の伸びと読むことはできません。
2026年12月期第3四半期累計、2026年1~9月、日本基準連結。11月2日12:30発表。売上1,470.25→1,679.49億円、14.2%増、営業利益195.56→216.31億円、10.6%増。営業利益率は約13.30→12.88%へ低下。親会社利益は180.97→185.45億円、2.5%増です。
自動車電装機器向け売上は1,228.75億円、9.1%増。パワーシート・パワーウインドウ・バルブが伸び、EPB向けは減少しました。ライフ・インダストリーは351.51億円、11.9%増で買収と円安も寄与。設備・部品等は99.09億円、243.1%増で、第3四半期から取り込むマスダックの食品機械が含まれます。前年の用途区分は組替後です。
会社は売価・製品構成改善や円安の効果がコスト増を上回ったと説明。売上成長より利益成長が小さいため、売上規模と利益率の双方を確認したいところです。期末棚卸資産は前期末比121.72億円増、現金・預金は310.39億円減ですが、四半期CF計算書は未作成です。この残高差を営業CFの流出額と断定しません。
通期売上2,250億円、営業利益265億円、EPS92.35円の予想は据え置き。会計士の読み方は、買収先の売上取り込み時期、のれん等償却、既存用途の採算を切り分けること。業界への示唆は、自動車関連の中でも用途ごとに明暗がある点です。同業全体の需要増を一社から断定せず、次は買収影響を除いた成長率と在庫回転を確認します。
公式採用ページは自動車電装機器用小型モーター販売数量の世界首位を表示(2023年実績、矢野経済研究所の2023年版調査を引用)。2026年最新順位やモーター全市場の首位には広げません。基本EPS76.53円と前年72.73円は2026年1月1日の1対2分割を遡及した比較です。
参考良好は直前通期売上2,250億円の単純75%=1,687.50億円に対し実績1,679.49億円が未達。EPSだけで認定しません。厳格は発表前市場予想未取得、次点は対応する翌期予想等がそろわず成立しません。説明会の未確認発言、広告・成果報酬リンクは使用していません。
一次出所・確認日2026年11月2日
- https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261026556154.pdf
- https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225
選定根拠:会社公式の市場範囲・首位表記
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