信越化学工業、日東電工、オービックでは、売上の伸びだけでなく利益の伸びも確認できました。電子材料と企業向けソフトウェアで、価格・製品構成・継続収益の強さが数字に表れた一方、28社すべてが同じ方向ではなく、利益率や通期見通しには差があります。
午後の国内決算まとめ|2026年10月27日
集計期間:12:15超~16:00(日本時間)
重要な変化
- 信越化学工業は2027年3月期中間期に売上高1兆4,206.84億円、営業利益3,859.18億円。売上高は前年同期比10.6%増、営業利益は15.6%増で、利益の伸びが売上を上回りました。
- 日東電工は売上収益5,583.63億円、営業利益1,058.41億円。前年同期比でそれぞれ8.7%増、12.0%増となり、情報機能材料などの寄与が利益率改善につながっています。
- オービックは売上高750.23億円、営業利益510.38億円。堅い増収増益を受け、通期売上高予想を1,487.00億円から1,512.00億円へ、EPS予想を189.23円から198.59円へ引き上げました。
会計士が気になった点
3社とも増収だけでなく営業利益の伸びが上回っており、一時的な特別利益だけで利益が押し上がった形ではありません。ただし、上期の利益率改善が下期も続くかは、需要の持続、製品構成、投資負担、運転資金の動きを合わせて確認する必要があります。
次に確認する点
信越化学工業は下期の需要回復と価格・製品構成、日東電工は情報機能材料の伸びと設備投資後のキャッシュ創出、オービックは上方修正後の進捗と高い営業利益率の持続性を確認します。
集計結果
- 新規決算:28社
- 厳格判定:0社(対象外28社)
- 次点判定:0社(対象外28社)
- 参考良好:12社
- 業績予想公表・修正:28社
- 重要影響開示:4社
- 不適切会計関連:0社
- 補足評価:◎13社/○10社/△4社/×1社
判定結果と条件
厳格判定は、発表前・同一期間・同一定義の直接市場コンセンサスを確認できなかったため28社すべて対象外です。年間計画の按分値で代用していません。
次点判定は0社です。Q1~Q3の24社は翌年度12か月会社予想が未公表で対象外、本決算4社は市場コンセンサス不存在を確認できず対象外としました。
参考良好は、発表前の会社通期計画を25%・50%・75%で単純按分した季節性未調整の参考値、または本決算では発表前の会社通期計画と実績を比較したものです。市場コンセンサス超過や会社公表の四半期予算を意味しません。
参考良好12社:PLANT、信越化学工業、マクアケ、オービック、リアルゲイト、テセック、シマノ、コメリ、カプコン、日東電工、フジオーゼックス、オータケ。
訂正(2026年10月27日):Aimingは発表前の12か月通期会社計画が非公表のため参考対象外です。OBCは売上高28,666百万円が年間計画57,500百万円の50%(28,750百万円)に届かず参考非該当です。リアルゲイトは売上高10,877百万円・基本EPS123.46円が発表前計画10,500百万円・111.89円をともに上回るため追加し、参考良好を13社から12社へ訂正しました。
MARUWAは売上高が参考値を上回りましたが、発表前の会社予想に純利益・EPSがなかったため、参考良好には含めていません。
重要影響開示
- 北興化学工業:岡山工場の排水流出対応で特別損失約3億円、来期以降の設備投資約5億円。
- いちごオフィスリート投資法人:5物件を190億円で譲渡し、譲渡益約79.30億円を見込む。
- 名古屋銀行:退職給付信託返還益約20億円を見込む一方、第2四半期末の有価証券含み損は121.72億円。
- 大日本塗料:連結子会社持分譲渡により関係会社株式売却益約4.10億円を見込む。
一次資料
- TDnet 2026年10月27日開示一覧
- 信越化学工業 決算短信
- 日東電工 決算短信
- オービック 決算短信/通期業績予想の修正
- 北興化学工業 影響見通し
- いちごオフィスリート 資産譲渡
- 名古屋銀行 特別利益/有価証券含み損
- 大日本塗料 特別利益
確認:2026年10月27日16:00(日本時間)
#決算 #日本株
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