本記事は2026年11月5日発表の決算を分析したものです。外部接続の利用上限により、ブログの公開は2026年11月6日となりました。
自動車の窓ガラスやディスプレイ用ガラスを手掛けるAGC。円安や化学品・電子部材の伸びで増収となりましたが、原燃材料高と製造コスト増で営業減益でした。自動車ガラスの増収だけでは、生産性の悪化を補えていません。
2026年12月期第3四半期累計、2026年1~9月、IFRS・連結。売上1兆5121.41億→1兆6626.08億円、10.0%増、営業利益948.38億→928.88億円、2.1%減。営業利益率は約6.3%→5.6%へ低下。親会社帰属利益334.25億円、15.4%減、基本EPS157.59円でした。
会社丸めで増収1505億円のうち為替差は911億円。オートモーティブは売上3856億→4176億円でも営業利益234億→154億円へ減少し、欧米で生産性が悪化、製造コストが増加しました。化学品は出荷増と価格政策で増益となった一方、建築ガラスと電子も減益で、ガラス・素材の全用途が好調という決算ではありません。
会計士の読み方:AGCの営業利益は、その他収益・費用を含む事業利益と異なります。事業利益は762.20億円で、営業利益928.88億円と混同しません。営業CFは1647.49億→1500.56億円へ減少し、在庫増362.01億円は資金流出でした。利益区分と資金化を分けて確認します。
通期売上2兆2000億円は維持しつつ、営業利益1500億→1200億円、親会社帰属利益770億→400億円へ下方修正。会社は欧米自動車ガラスの製造費、東南アジアの原燃材料高、建築ガラスとバイオ医薬品CDMOの販売未達、コロラド拠点売却に伴う固定資産売却損を説明しています。一社で業界全体を断定せず、次は欧米の生産性、数量と価格転嫁、CDMOの採算回復を見ます。
対象は当日の日経225。厳格は直接コンセンサス未取得で判定不能、次点は翌年度12か月会社予想未公表で対象外。参考良好は発表前通期売上2兆2000億円・EPS363.12円の単純75%=1兆6500億円・272.34円に対し、売上は上回る一方EPSは未達で非該当。会社通期計画の単純按分・季節性未調整で、直接四半期予算や市場予想との比較ではありません。
2026年11月5日発表・同日確認。
一次出所:
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261104563928.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261104563967.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120261104563931.pdf
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk225
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