TOブックス、イノバセル、ギークリーはいずれも初値が公募価格を下回り、初日終値も公募割れだった。しかも3社すべて終値が初値を下回る。公募取得者と初値購入者の双方に厳しい初日となった。小さな母数ではあるが、この月の対象全体に弱さが共通していた。
月次指標
対象3社。初値公募超え0/3社(0.0%)、上場日終値の公募超え0/3社(0.0%)。終値が初値超え0/3社。対公募の初値平均-7.71%、初日終値平均-15.53%、初日終値中央値-12.28%。
各社の価格比較
| 上場日 | 会社・コード・市場 | 公募売出(円) | 初値(円) | 初値日 | 初値/公募 | 上場日終値(円) | 終値/公募 | 終値/初値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2/13 | TOブックス(500A・東証S) | 3,910 | 3,595 | 2/13 | -8.06% | 3430 | -12.28% | -4.59% |
| 2/24 | イノバセル(504A・東証G) | 1,350 | 1,248 | 2/24 | -7.56% | 1050 | -22.22% | -15.87% |
| 2/27 | ギークリー(505A・東証S) | 1,900 | 1,757 | 2/27 | -7.53% | 1670 | -12.11% | -4.95% |
会計士が気になった点
初値の対公募平均は約マイナス7.71%で、初日終値では約マイナス15.53%へ悪化した。単に公募価格の設定が高かった可能性だけでなく、初値成立後にも売りが優勢だったことが観測される。原因を特定するには公開規模、浮動株、ロックアップ、業績や相場全体の動きを追加確認する必要がある。
集計方法
集計対象は国内の一般投資家向け市場で公募・売出しを伴う普通株IPO。売出しのみも含む。TOKYO PRO Market、REIT・インフラファンド、種類株式・優先株、テクニカル上場、市場変更・重複上場、公募・売出しのない直接上場は対象外。1〜7月は対象21社すべて東証、8〜9月は東証9社・名証1社。JALの第1回社債型種類株式(92015)は6月の普通株IPOに含めない。上場月に帰属させ、初値は成立日にかかわらず集計する。上場初日に売買が成立しない場合、初日終値は「売買不成立」とし、終値超過率・平均・中央値の分母から除外する。翌営業日の終値は別欄の参考情報で、初日終値に代用しない。平均・中央値は銘柄ごとの騰落率の単純集計で資金額加重ではない。騰落率は原価格から再計算し小数点以下2桁で四捨五入。上回るは厳密な大なり、同値は超過に含めない。対象ゼロの月は比率を0%とせず「算出対象なし」とする。
シリーズ一覧と月次比較
出所
- JPX 新規上場会社情報
- SBIネオトレード証券 2026年IPOデータ
- IPO企業情報2026年一覧(対象銘柄の照合)
- チャットプラス上場2日目の初値
- バトンズ上場2日目の初値
- JPX 優先株等銘柄一覧(普通株IPOから除外)
価格は各社の2026年の上場時点。確認日:2026年10月2日。

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