新規上場企業紹介-2026年11月2日.png)
MabGenesis株式会社(653A)は2026年11月2日、東京証券取引所グロース市場へ上場しました。初値は763円で、公開価格830円を8.07%下回りました。ただし、初値の強弱だけで事業の成長性は判断できません。投資家が継続して見るべきなのは、独自の抗体技術を共同研究や導出へつなげ、契約一時金・開発マイルストーン・ロイヤリティを積み上げられるかです。
会社・事業
MabGenesisは、ペット用抗体医薬品を研究開発する会社です。独自の抗体ライブラリ「MOURA Library」と抗体単離技術「IMPACT」を基盤に、国内外のアニマルヘルス企業と共同研究やライセンス契約を進めています。
上場情報
- 上場日:2026年11月2日
- 市場:東京証券取引所グロース市場
- 公開価格:830円
- 初値:763円(2026年11月2日9:15成立)
- 公開価格比:▲8.07%
- 初値時価総額:約61.46億円
試算前提:初値763円×上場時発行済株式数8,054,700株=6,145,736,100円。新株予約権の権利行使等による上場時点の増加は考慮していません。
直近の完了通期
2026年3月期・個別実績・日本基準
- 売上高:337,548千円(3.38億円)
- 経常利益:36,436千円(0.36億円)
- 基本的1株当たり当期純利益(EPS):5.08円
強みと収益構造
強みは、抗体探索の基盤技術を持ち、製薬企業との共同研究や導出へ結び付けている点です。収益は共同研究の契約金、開発進捗に応じたマイルストーン、製品化後のロイヤリティなどから生まれます。自社だけで販売までを抱え込まず、提携先の開発・販売基盤を利用できる一方、契約や開発進捗によって売上時期が変動しやすい構造です。
会計士が気になった点
2026年3月期の共同研究プロジェクト売上は298,919千円で、売上高の約88.6%を占めます。また、日本曹達、MSD Animal Health、Cevaの上位3顧客向け売上は合計298,660千円、売上高の約88.5%です。現時点の売上は少数の提携先と案件の進捗に左右されやすいため、単年度の増減だけで成長トレンドを判断しないことが重要です。
次に確認する点
- 共同研究案件の開発マイルストーン到達
- 新規ライセンス契約と一時金・マイルストーン収入
- 顧客別売上構成と主要顧客への集中度
- 研究開発費と営業キャッシュフロー
初値が公開価格を下回った事実は需給面の情報です。事業価値を追う際は、抗体技術の優位性が契約数、マイルストーン、継続的なロイヤリティへ変わるかを次回決算で確認します。売買を推奨するものではありません。
一次情報
- 日本取引所グループ「新規上場会社概要」
- 日本取引所グループ「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)」
- 日本取引所グループ「新規上場日の初値決定前の気配運用について」
- MabGenesis公式サイト
確認:2026年11月2日11:20(日本時間)
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